むかしむかしのこと。 国安の道端に石のお地蔵様が立っていました。 この石のお地蔵様はいつも傷だらけで、何度となく作りかえられていました。 なぜ傷だらけなのかと言いますと、近くに住む子ども達が小石でたたいたり、縄でひっぱって歩いたりするからでありました。
ある日のこと。村人が畑仕事をしていると、子ども達がお地蔵様に縄をかけて引っ張っているのを見かけました。 怒った村人が、「お地蔵様になんてことをするんだ。二度とこんなことをしたら松の木につるすぞ。」とひどく子どもを叱りました。
その夜・・・ お地蔵様が夢枕に立ち、「私は子供たちと遊んでいたのに、なぜ子どもを叱るのか。私はもっと子どもと遊びたかったのに・・・。二度と邪魔をするな。」といって、逆に村人を叱ったというのです。 村人はひどくうなされ、明くる日からは子供達がお地蔵様にいたずらをしていても、見守ったそうです。
(この伝説は国安橋の近くにある興禅寺に伝わっています。) |